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11月25日(土)天使な小生意気
カッコ良くなりたい。
物心ついたときからそう思っていた。
夢だった、といってもいいかもしれない。
でもカッコ良くなるために、具体的にどうすればいいのか、分からなかった。
どうすればカッコ良くなれるのか、誰も教えてくれなかった。
大人たちがカッコいいという言葉を使うときは、大抵、見栄えのいい人のことを指していた。
高校生になると、友だちは外見に気を使うようになった。
だけど僕は服にお金をかけたこともないし、洗顔に気を使ったりすることもなかった。
オシャレというのは、カッコいい・悪いとは別の次元の話である。
オシャレが趣味という人はいいと思うが、「モテる」ために外見だけ見栄え良く整えるなんて、男のやることじゃない。
ファッション誌を買っておしゃれの勉強、なんて僕にとってはむしろ、カッコ悪い行為だった。
「カッコ良くなる」というのは「目的」ではなく、「結果」であるべきだ。
それからかなりの月日が流れ、僕は27歳になった。
自分をカッコいいと思ったこともなければ、だれかにそういわれたこともない。
けれど、どうすればカッコ良くなれるのか、ようやく分かってきた。
西森博之の漫画「道士郎でござる」の中に、こんなセリフがある。
好きな子の前で女装する羽目になった不良高校生・源蔵が、自信満々でこういうのだ。
「男ってモンはどんな時でも姿でも…堂々としてりゃカッコ良く見えるもんなんだよ」。
ヤンキー少年の言葉は、大人たちの言葉よりもずっと分かりやすい。
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